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【どの木材を選ぶ?】木材から考える、わが家にぴったりの家具

screw sofa 3p(3人掛けソファ)・写真の木材 : センダン

初夏の長崎、海の近くや川沿いを通ると、淡い紫色の小さい花を咲かせた「センダン(栴檀)」の木を見つけることができます。この身近な木は、ASHIMONO・AJIMの家具が今、とても大切にしている木材の一つです。

5月、長崎市内(茂木地区)で撮影した、センダンの木。
薄紫色のかわいらしい花をつける。

今回は、このセンダンの話から、家具の命ともいえる「木材」のそれぞれの特徴と選び方について、設計から製造までを一貫して担う専務取締役の川端昭登さんに、お話しを聞きました。

ASHIMONO・AJIMで選べる木材の種類は?

—— ASHIMONO・AJIMの家具に使われている木材には、どのようなものがありますか?
それぞれの木材の特徴や、家具選びの際のポイントなどを教えてください。

川端さん:

現在、主に採用しているのは ①国産センダン、②オーク(ナラ)、③エボニー(センダン黒染色)、④ダーク(オーク黒染色)の4種類です。
これまでに、世界中のさまざまな木材を扱ってきましたが、入手が難しくなる時期もありました。
そのため、その時々で安定的に手に入り、かつ私たちの家具に最適な木材を厳選し続け、今は以下の種類に落ち着いています。

※ 商品によって、選べる木材が異なります。詳しくは各商品ページにて、お確かめください。

① センダン | やさしい赤みのある木目、重すぎない国産材

当社の家具の中でも、一番幅広く使用しているのが、国産材のセンダンです。
家具として十分以上の密度を持つ木材でありながら、
他の木材よりも軽いので、
「イスを引くのが楽」「模様替えがしやすい」というメリットがあります。

やさしい赤みのある色合いと、美しい木目が人気で、
海外から輸入した木材に比べて、リーズナブルなのも魅力です。

古くから生薬として使われてきた歴史があり、
九州の神社やまちなかでよく見かける、文字通り地域に根ざした木の一つです。

Cabin(ラウンジチェア)・写真の木材 : センダン

実はこの木を家具の材料として使用したのは、当社が初めてという、思い入れの深い木材でもあります。10年ほど前、県産材の使用をもっと広げようという、長崎県の取り組みに賛同し、使い始めました。

ただ天然の木のため、仕入れた板のすべてが家具になるわけではありません。木のクセを見極め、節や端を避けていくと、一つの木材から実際に形にできるのは、半分にも満たないのが現実です。

効率や歩留まり(製品化の割合)の面で言えば、手がかかる木材ですが、
このやさしい赤みや美しい木目、そして暮らしになじむ強度と軽さは、唯一無二です。

② オーク(ナラ) | ナチュラルな色みと木目、衝撃に強い王道の木

Flag(ラウンジチェア)・写真の木材 :オーク

オークは衝撃に強い性質があり、古くから床や壁などの建材、そして家具に選ばれ続けてきた木材。
特に木の密度が高く、硬くて頑丈であることが、長年家具に採用され続けている理由の一つと言えます。

ナチュラルな黄色味と、しっかとした木目が楽しめます。
そのため、「子どもが小さくて、おもちゃをぶつけたり傷をつけたりするかもしれない」
「とにかく頑丈で、世代を超えて受け継げるような王道の家具がほしい」という方におすすめです。

頑丈で、どっしりとした安定感があります。
私たちが使用している木材の中では、最も重く、硬い部類に入ります。


③ ④ エボニー、ダーク | 空間を引きしめるアクセント、黒に近い濃いブラウン

Range (スタッキングチェア)・木材 : エボニー

「エボニー」と「ダーク」は、ブラックに近い、品のある濃いブラウンの木材です。
「エボニー」はセンダン材を、「ダーク」はオーク材を、それぞれの木目や特徴を活かしながら、黒染色のオイル塗装で、丁寧に仕上げています。

シックでモダンな雰囲気のお部屋や、空間全体を引きしめたいときに、おすすめです。

見えない部分にも、適材適所の木材

—— ここまでお話しいただいた4つの木材は、私たちが日常で触れる「家具の顔」にあたる部分ですね。一方で、製品が完成すると生地に隠れて見えなくなる「内部の骨組み」にも、並々ならぬこだわりがあると伺いました。

川端さん:

はい。私たちの家具づくりでは、ここには名前が出てこない別の木材を、張地で隠れて見えなくなる「内部の骨組み(フレーム)」として使用しています。

たとえばソファであれば、座り心地を支えるスプリング(バネ)を固定する場所には、
あえて加工が大変なほど硬くて比重が高い、「シイの木(ドングリの木)」など、数種類の木材を採用しています。

ここにもし柔らかい木を使ってしまうと、座るたびに受ける強い振動や負荷によって、
スプリングを留めている太い針が、年月とともにジワジワと抜けてきてしまうことになるからです。

わたしたちの原点である「船舶家具」は、一度海に出れば数ヶ月は戻れない過酷な環境で使われます。そのため、後になって緩みやガタつきの原因になるような要素は、最初の段階でできるだけ取り除いておきたいんです。

—— なるほど、見えない部分に「船舶家具」のものづくりの基準が息づいているのですね。

川端さん:

そうですね。完成したら隠れてしまう場所ですが、そういった「見えない部分の当たり前」を積み重ねることが、
結果的にお客さまに、長く安心して使っていただける家具に、つながると思っています。

見えない土台をしっかりとつくり、顔となる木材にも妥協を惜しんでいませんから、どれを選んでいただいても大丈夫です。
確かな強度と使いやすさを両立していますので、どうぞ安心して選んで、長く使っていただけたらうれしいですね。

↓この記事に使用した画像の商品は、こちらからご覧いただけます。

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